2025.02.17
大きな背中に守られた日々
メモワール鵜沼会館にて通夜・葬儀のお手伝いをさせて頂きました
突然訪れた予想もしなかったお別れに戸惑うご家族の心とは真逆に吸い込まれそうなほど青く澄んだ空が広がった日でした
ロビーには奥様からのお気持ちを綴った礼状やお写真、お名前から作成した詩がお出迎えです
祭壇場も周りも色とりどりのお花がご遺影写真を囲み、優しい香りに包まれます
春の訪れを感じさせてくれるように桜の花も添えられました
毎年ご夫婦で桜の花を見に行くのを楽しみにしていた奥様。今年は一緒に行けないからせめて手向けさせてもらえるのは嬉しいと涙ながらにお話しして下さいました
お式前にはご家族がお父様の傍で過ごされ、感謝の気持ちを教えてくれました
お父様と一緒に最期のお食事です
おなか一杯食べてこれから始まる四十九日の旅路に備えてね
とお嬢様から・・・
お父様の愛用品と共に供えられたのは、喪主様がお父様にプレゼントしたお酒。お父様は息子とお酒を酌み交わせるようになったことが嬉しくてもったない、まだもったいないと結局開封もしないまま
今日はぜひ呑んで欲しいと喪主様
導師ご入場され葬儀式 開式です
喪主様の焼香に続きお母様、妹さんたちが焼香へと進まれます
喪主様よりご挨拶です。偉大で寛大な父への感謝の言葉と心配しないで安心してお空で見守ってほしいことをお伝えされました
やっと呑んでもらえるわ~
と樒でお口へお酒を運んで頂きました。
沢山のお花に囲まれお礼のお手紙を手向けて頂き
またいつかどこかで逢えることを願いおふたを閉じて頂きました
霊柩車に乗られ、お父様の旅が始まりました
その旅路がどうか平坦でありますように・・・
心の整理もつかないような、どう現実を受け止めて処理して良いのか分からずさようならも伝えられないままにやってきたお別れ。ご家族みんなが困惑し涙を拭う手もなく家族で肩を寄せて過ごした2日間。もっと一緒にいたかった
もっと一緒に笑いたかった
そんなみんなの気持ちはきっとお父様にも届いています。これからはいつもより少し遠い場所から皆様の幸せを祈り、今まで同様に導いてくれて、皆様の問いかけに風となり花となり答えて下さるかと思います。ご家族様がこの悲しく辛い日々を乗り越え前へ進みまた明日へと歩みだしてくれることをきっとお父様も願ってくださっていると思います。
そんな心を裂かれるような辛い中 大切なかけがえのないお時間をご一緒させて頂き本当に
ありがとうございました。お世話になりました。
どうかゆっくりと心を休めて頂いて移り行く季節の中 新しい歩みが皆様にまたなにか素敵な時間に代わっていくことをお祈り申し上げます
ディレクター岡部
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